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第48回教会修養会「伝道の幻に生きる教会」   井ノ川勝

2025年11月3日

「幻がなければ民はちりぢりになる。教えを守る者は幸いである」(箴言29章18節)

「神は言われる。終わりの日に、私は、すべての肉なる者にわが霊を注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、若者は幻を見、老人は夢を見る」(使徒言行録2章17~18節)

 

1.幻なき民は滅びる

(1)2031年、教会創立150周年に向けて、教会はどのような伝道の幻を見ているのか。

  各員会で伝道の幻を語り合ってもらった。

  われわれが描く幻は儚く消え去る。しかし、教会は主から与えられる幻を見て生きる。

「主イエスの幻」が「われわれの幻」となる。

  「幻」(ビジョン)とは何か。ペトロは「生ける望み」(ペトロ一1・3)と語った。

 甦られた主イエス・キリストから与えられた「生ける望み」は、「朽ちず、汚れず、しぼむことがない」(ペトロ一1・4)。

   主イエスが見ておられた幻とは何か。

 

(2)「だから、あなたがたは行って、すべての民を弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じたことをすべて守るように教えなさい。私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(マタイによる福音書28章19~20節)

「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、私の証人となる」(使徒言行録1章8節)

「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。私はあなたと共にいる。この町には、私の民が大勢いるからだ」(使徒言行録18章9~10節)

   主イエスのまなざしに映っていたもの。「全ての民」「地の果て」「私の民が大勢」。

   主イエスの大いなる幻に、われわれの小さな幻が打ち砕かれる。

 

2.若者は幻を見、老人は夢を見る

(1)聖霊が降臨した日、教会は誕生した。ペトロと11人の弟子は立ち上がり、語り出した。主から与えられた幻を。生まれたばかりの小さな主の群れが、主から与えられた「大いなる幻」を語り始めた。

聖霊が注がれると、若者は幻を見、老人は夢を見る。「生ける望み」に生きる。生けるキリストを「証し」する。生けるキリストがわれわれと生きておられると、生活、存在、言葉により証しする。われわれは「主の復活の証人」(使徒言行録1章22節)。

われわれを通して証しされる生けるキリストを見て、「主の名を呼び求める者は皆、救われる」(使徒言行録2章21節)

 

(2)キリストの復活の証人として生きることが、生けるキリストを証しする。「証人と証言」。

 祈祷会で、教会員の証しをしている。生けるキリストと出会い、生かされてきたことを証しする。

 生けるキリストとの出会いを、「言葉」にし、伝えることが重要。

  「キリスト証言集」の出版。最相葉月『証し-日本のキリスト者』(角川書店)

 

3.説教黙想から伝道黙想へ

(1)「説教黙想」は、説教者が説教するために、聖書を黙想する。

  「伝道黙想」は、信徒が伝道するために、共同で黙想する。

   祈祷会で「使徒言行録」を黙想している。信徒皆が伝道黙想し、伝道の幻に生きるため。

   伝道黙想の輪を拡げたい。共に祈り、黙想し、伝道の幻に生きる主の群れでありたい。

 

(2)明治の初め、アメリカの諸教会の祈りに押し出され、若き宣教師夫妻が日本に遣わされ、各地で生けるキリストを伝道した。

 日本人は、宣教師が語るキリストの教えに感銘を受けた以上に、宣教師の生きる姿勢、生活の姿に 感銘を受けた。洗礼へ導かれた。伝道は「言葉」と「存在」が一体化している。

 われわれが語る言葉が生きた言葉となるためには、われわれの存在が生けるキリストに生かされている喜びに溢れているかが問われる。

 

(3)使徒言行録には、教会に生きた信徒への呼び名が記されている。「呼び名」は存在を現す。

  「主の復活の証人」(1・8,22,2・32、3・15,5・32)

  「仲間」(2・41,47,4・23、6・1)

  「主の弟子たち」(6・1,2,9・1、19,26,38、11・26、29,13・52,14・20,22,28)

  「この道に従う者」(9・2,18・25,26,19・9,23,22・4、24・14,22)

  「キリスト者」(11・26,26・28、ペトロ一4・16)

   特に注目したいのが、「この道の者」「主の道の者」が8回用いられる。

信仰生活は、主の道を主と共に、仲間と共に生きること。われわれの生きる道を通して、生ける主キリストを証しする。

 

(4)使徒言行録は28章で結ばれている。しかし、新たな章、29章が綴られるのを待っている。

   新たな章、29章こそ、金沢教会の伝道物語、金沢教会の歴史である。

石川県金沢市柿木畠5番2号

TEL 076-221-5396 FAX 076-263-3951

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